BMW Williams F1 Team
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チーム状態など
ルノーワークス撤退と、虎の子アドリアン・ニューウィーを失うのと同時に、大きなレギュレーション変更に巻き込まれ、苦戦を強いられてきたウィリアムズ。既に2年も勝利から離れています。
BMWは'83年にブラバムと組んでターボエンジン初のドライバーズタイトルをネルソン・ピケにもたらした名門です。非常に強力なタッグとなることは間違いないでしょう。
そして、ドライバーも変わりました。昨年ノーポイントに終わったザナルディが放出され、イギリスF-3で3位、マカオ、コリアGPで連続2位に入った超新星、ジェンソン・バトンが大抜擢されたのです。
オーバービュー
さて、発表されたマシンの印象はまさに(昨年のFW21+フェラーリF399+マクラーレンMP4/14)÷3という感じで、実に堅実なマシンに写ります。
マシン前半部分ノーズは昨年よりも丸みを帯びて高く、細くなり、非常にフェラーリに似た印象になりましたね。ボトムとの付け根付近の処理も良く似ていますが、細かく見ると、ボトムプレート部分がちり取りのようになっていて、空気を積極的に切り分けようとしています。 |
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フロント部分の空力 |
一方では、マクラーレンのような巨大なディフレクター(*)や、フェラーリのような三次元ディフレクターはつけず、昨年と同様のノーズの横の小さなディフレクターだけのようです。
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フロントウィングステーは昨年と同様でねじれが入っています。SF-03なんかもそうでしたが、ノーズに近いところはノーズと同じ角度で、ウィング上面は平行に、ということでこのような形状になっていると思われますが、マクラーレンやベネトンは丸くなってたり、フェラーリやジョーダンは完全に平行だったりと、いろいろ個性があって面白いですよね。 マシン後半部分 |
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FW22サイドビュー |
サイドポンツーン(*)は低めの昨年型を踏襲。ラジエターインテークが少し高くなっているのも同じで、まあ、最近のトレンド通りという感じですね。
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インダクションポット(*)は細身でフェラーリのような印象。ただし、その部分を整流する耳のようなフィンはついていません。また、プロテクター周辺は流麗なマクラーレン風の印象ですね。 マシン後半部分は他のマシンと比べると、長いです。BMWエンジンは依然トップクラスのエンジンと比べるとサイズが大きいとのことで、その影響があるのでしょう。やはり今年はまだまだハンディが大きいでしょうね。 総括
ま、全体的印象としては、なかなかいい印象ですね。昨年も同じこと言いましたが、それよりもさらに良い印象です。BMWエンジンのハンディはかなり大きいでしょうが、それをなんとかうまくカバーしようとしていると感じます。
それでも、こうして全体に流れを感じるマシンというのは、決して悪い成績を残してないです。昨年を上回る成績は可能ではないでしょうか?
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