Annotates | |
---|---|
ディフューザ |
|
元祖・ロータス94T('83年)の ディフューザ |
ディフューザとは、車体後端底面に設けられた空力デバイスで、マシンの底を流れてきた空気を拡散させることでマシン底面に負圧を作り出し、ダウンフォースを得ている。 ステップドボトム・レギュレーションのために、かつてほどの絶大なダウンフォースは得られなくなったが、今でもF-1の空力を語る上では欠かせない重要なパーツである。 ディフューザに関しては第四章を参照のこと。 |
Back
モノコック
マシンの背骨とも言え、ドライバーやガソリンタンクが収まり、後部にエンジンが連結されるなど、非常に重要な部分。ここの強度によってもマシンの操縦性能は大きく変わる。
Back
ホイールベース
ホイールベースとは、前輪車軸と後輪車軸の距離のこと。一般には短い方が不安定だが回頭性が良くなり、長い方が安定するが曲がりにくくなると言われている。
Back
サイドポンツーン |
|
サイドポンツーン (ジャガーR1) |
マシンの横に張り出した箱状の構造物で、エンジン冷却のためのラジエターや、衝撃吸収材など重要部品が収められるばかりか、空気力学上も非常に重要な役割を持つ。 前部はラジエターインテークとして開いており、冷却風を取り込むようになっている。最近はこの部分の形状に工夫を凝らすのがトレンド。 |
Back
ディフレクター |
|
ディフレクターの働き |
ディフレクターとは、フロントタイヤの内側からサイドポンツーン前方あたりに設置された整流板の事で、フロントタイヤの発生した空気の渦を外側に追い出し、ボディ側面の空気流を整流する目的がある。 ディフレクターに関しては第五章を参照のこと。 |
Back
サスペンション
タイヤが路面から受ける影響を吸収し、マシン自体の姿勢には影響を与えないようにする仕組み。
|
|
コイルスプリング サスペンション |
コイルスプリングは、普通スプリングと言って思い浮かべるもので、コイル状に金属を巻き、その弾性を利用するスプリングのこと。
|
トーションバースプリング サスペンション |
一方、トーションバースプリングというのは、円筒状の金属を円周方向に捻る時の反発力をバネとして利用したスプリングのこと。 強く押されるほど反発力が強くなると言う特性を持っている事、コイルスプリングよりも小型にできる事、さらには、筒を取り替えるだけでセッティングが変更できるというメリットがある事などから、最近のF-1では半ばスタンダードになりつつある。 |
Back
タイロッド |
|
タイロッド |
ステアリングの動きに応じてタイヤを動かすアームのこと。
|
Back
インダクションポット |
|
インダクションポット |
インダクションポッドとは、エンジンに送る空気を取り入れる部分のこと。ドライバー頭の後ろの塔のような部分。
|
Back
コークボトル |
|
コークボトル |
サイドポンツーンの後端を絞り込む手法。これによってマシン側面の流速の速い空気をマシン後端底部のディフューザの上部に導き、その効果を飛躍的に向上させる。 その起源は、ジョン・バーナードのマクラーレンMP4/1B('83年)に遡る。 |
Back
アンダーステアステアリングをきったラインよりもマシンが曲がらないこと。逆に、曲がり過ぎるのがオーバーステア。一般的にフロントタイヤのグリップが足らないとアンダーステアになる。
Back
プルロッドタイヤの上下動を引っぱりの力としてスプリングに伝えるサスペンション方式。一方、押しの力で伝えるのがプッシュロッド。一般にプッシュロッドのほうがストロークを確保しやすいと言われるが、ストロークが極端に少ないF-1において実力として大きな差はない。前から見てハの字になっているのがプッシュロッドで、逆ハの字がプルロッド。 F1ではゴードン・マーレイのBT42('73年)が起源。
Back
|