Alfa-romeo Tipo179c | |
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INTRODUCTION
1950年に始まったF-1グランプリで最初に最強の座を誇ったのはアルファロメオでした。最初のグランプリに優勝したのも、最初のチャンピオンに輝いたのも、アルファロメオを駆ったジョゼッペ・ファリーナだったのです。
当初フラット12エンジンでブラバムに供給していたアルファロメオでしたが、不運にも、ベンチュリーカー革命に直面した結果、彼らはV12エンジンへの変更を迫られました("U-N-C-H-I-K-U"第12回参照)。しかし、短期間の間に作り上げたせっかくのV12エンジンでしたが、ブラバムは結局アルファロメオを見限ってしまいます。結果、彼らは独自チームによるセミワークス参戦を目指すことになりました。
'79年よりスポット参戦しはじめたアルファロメオですが、なかなか信頼性を得ることができません。翌'80年、ベンチュリーカーとしてツボをおさえたTipo179が登場しますが、このマシンをテスト中にエースのパトリック・デゥパイエがスライディング・スカート(第九回参照)のトラブルでクラッシュ、死亡してしまうという悲劇にあい、翌年からのスライディングスカート禁止の原因を作ってしまいます。
苦悩と悲劇のマシン。それがアルファロメオTipo179cだったのです。 PICTURES & ANNOTATES |
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フロントビュー。なんとも捕らえ所のないデザイン。フロントノーズの上にちょこんと乗っかったかのようなフロントウィングが異様ですが、この時代はまだ試行錯誤されていた時代なのです。
「マクラーレンだ!」などというセリフは絶対に吐いてはいけません (^^;!
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カウルを外した状態。アルミハニカムのモノコックの輝きは、現代F-1の失ったものの一つでもあります。
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巨大なティーポ1260エンジンと燃料タンク。当時としてはかなりのロングホイールベースとなっていました。 なお、ドライバーとエンジンの間に燃料タンクを置いて、ベンチュリーをできる限り広くとる手法はロータス79が先鞭をつけ、現代F-1にも引き継がれているものです。 しっかし、エンジンはこれまたいかにも職人が作った、という雰囲気に満ちていますね (^^;。 |
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リアから。広大なベンチュリー空間と、そこには最小限しか突起物がないことがわかりますね。
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