Mild Seven Benetton
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チーム状態など
まず先陣を切って正式発表したのはベネトン。
さて、発表場所はテスト先のバルセロナの美術館。実物大F-1モニュメントの裏に仕掛けられたB200がくるりと回転して華々しく登場!...という手筈だったのですが、その瞬間に点火される予定だった花火が上がらない...。なんとも先が思いやられる発表会...。 オーバービュー
さて、発表会はともかくとして肝心なのはマシンの方です。
ツイン・クラッチやフロント・トルク・トランスファー(FTT)などの新機軸を意欲的に採用した昨年のB199は、それらをモノにできなかったばかりか、重量もサイズも一流レベルにはなく、大失敗作に終わりました。
マシン前半部分 |
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ベネトンB200のモノコックと ディフレクター |
まずモノコック(*)を見ると、丸みを帯びた独特の形状は昨年と変化がないように見えますが、FTTの廃止に伴い、断面積は相当削られ、高さは低く、断面形状も五角形に近い、マクラーレン風のものに変わっています。さらに、重量は10kgも軽減されたということですね。 んで、モノコック横のクラッシャブルストラクチャーを兼ねた「ボーダーウィング」と呼ばれる空力パーツは廃止され、それに伴って流行の巨大なディフレクター(*)が採用されました。 |
ただ、ザウバーが先駆け、昨年フェラーリがマレーシアで失格騒動となった3Dタイプには手を出していませんね。まあ、非常にオーソドックスではあるのですが、せっかく最先端の風洞を持っている割には、あまり積極的なトライが成されている印象を受けませんね。
マシン後半部分 |
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サイドポンツーン |
「ボーダーウィング」廃止に伴い、サイドポンツーンも前進し、長くなりました。その前端の形状は実にオーソドックスで、他チームに見られるような下縁部分の形状の工夫も、なにも見ることはできません。
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しかしながら、ツイン・クラッチの廃止により、新型の6速ギヤボックスは非常にシンプルで小型化されたようで、それはリヤカウルの徹底的な低さにもつながっているようですね。 総括 |
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全体的に見て「レーシングカー作りの基本への回帰」というのは非常にシンプルな作りを見るに、ある程度達成されているように感じます。ただ...あまりにもコンサバティブで「攻め」の姿勢というのは感じられません。設計思想としては古いものであるとさえ言えます。エンジンがワークスでない今年、さらなる苦労は否めません。昨年と同じ成績を収めるのは非常に困難と言えます。 |
テストでも、驚くべき信頼性は発揮しているものの、速さは見られないようです。やはり、上位が崩れるのを待って入賞を拾う戦いになるでしょう。 ただ、チームはエンジンに関して含みのある発言をしています。今年はルノーの技術・資金投下はさらに大きなものとなるようです。そして、近いうちのルノー復帰も現実味を増してきているようですね。
ところでこのチームのテストドライバーには、昨年のフォーミュラニッポンランキング3位光貞秀俊が起用されました。全戦で完走した安定性と速さは注目です。
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