Arrows
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傍若無人なチーム運営のツケからか、チーム内大混乱に陥ってしまったアロウズ。
資金面から、ドライバーは最後の最後でほぼノースポンサーのミカ・サロを斬り、PIAAなどの日本企業のバックを受ける高木虎之介を起用。同じくレプソルがバックにいるペドロ・デ・ラ・ロサとコンビを組む事に。 ちょっとマシンの話ではなくなりますが、今年唯一の日本人ドライバーとなる公算が高くなった虎之介について離しましょうか。 僕は虎之介のアロウズ入りは彼にとってはマイナスにすらなるのでは、とすら考えています。
たとえサロが乗っていても同じような結果だったにしても、トラの成績が悪ければ、「ほぅら、あの時サロにしとけば...」と言われるのは確実です。
とは言え、彼のテクニックはやはり世界で十分に通用するものであることも確かであると思います。しかし、やはり今のままのトラでは、アロウズでいい成績を出すのは困難であると言わざるを得ません。 僕はハッキリ言って、トラは中嶋さんから離れるべきだと思っています。かつて、中野信治がそうしたように。
F-1ドライバーは、「走る事」だけが仕事ではありません。マシンを走らせてそれを改良していく技術的イニシアチブをとらなければならないし、なにより、チームの顔として、チームのイメージリーダーになっていかなければなりません。 こういう能力に関しては、僕はトラよりも中野の方が遥かに優れており、だからこそ、F-1ドライバーとしての評価は今のところトラより中野の方が高いです(あくまで僕的評価ですよ (^^;)。 はたして、去年から今年にかけてシートが流動的だった中で、トラが何を考え、どう成長したのか。トラの変身っぷりに僕は注目したいですね。辛辣なコト言うのも、期待の裏返しなのです (^^;。 さてさて、話を戻すと、A20。
A20はほとんど昨年のA19と同じようです。モノコックやフロントウィング、リヤウィングなどに至るまで、少なくとも外観上の大きな変化は見受けられません。 ただ、台所事情が苦しいなりにテクニカルディレクターのジョージ・ライトン(悪名高きティレル021をデザインしたバーナードの弟子ですね)が細かいリファインを加えています。
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それから、ディフューザも大きく変わっています。まず、サイドディフューザがトレンドに沿って斜に向いたものになりました。
ふーむ...。意欲的にデザインしてきたことは伺えますが、このスプリッターなしの形状は良く分かりませんねぇ...。他のどのチームも、今やボックス型のセンター・ディフューザになっていますから...。 |
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とにかく、苦しい状況が続くアロウズですが、悲観するばかりでもありません。A19は何しろバーナードが3年分の予算を使い込んで作っただけあって、相っっっ当に重量バランスに気を使いまくった先進的なデザインの施されたマシンでありました。チームの混乱や、エンジンの信頼性&パワーの不足に泣かされましたが、コーナーでのクイックな走り、それにトラクションの良さに関しては相当なレベルを誇っていました。 よって、まあ常に入賞圏は絶対無理でしょうが、少なくともミナルディよりはハイレベル、運良くすれば入賞、というレベルには留まれるのではないでしょうか? |
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