Previous Favorites Next

 24th.Mar.2007

Camera : Pentax K10D

Pentax K10D
Pentax K10DとFA43mmLimited

今、写真を撮るのが楽しくてしょうがない。
人によっては花だの電車だの専門分野があるようだが、俺の場合は別にない。日々の暮らしの中で感じたものを撮っている。スナップ写真と言えばいいのだろうか。

「写るんです」でもいいやと一昔前は思っていた俺だが、貧弱なカメラでは感動の場面を伝えきれないことがいやというほど分かってきた。漫然と写しただけでは綺麗だと思ったものの色も正しく写らない場合も多いし、周りの余計なものも沢山写り込んで興醒めということもある。
美しいと思った瞬間を如何に美しく切り出すか。いやはや写真とは完璧に芸術作品だった。

そう思うようになったのは、2004年の夏にPanasonic FZ10というカメラを買ってからだった。すぐにのめり込んだ俺は当時既に始めていた500円玉貯金を「一眼レフカメラ貯金」に切り替えた。
そして、500円玉を730枚貯め込んで満を持して2006年11月30日発売日に購入したのが、このPentax K10Dだ。


Pentax K10D
K10Dと、事実上の標準レンズDA16-45mmF4、そしてフラッシュAF-540FGZ

PentaxはまだPanasonicを購入したばかりの頃から良いなと思っていた。コスト的に削られがちなファインダーを明るく見やすくしていたし、ユーザーの声を真面目に聞いている印象があった。
ま、それに以上にアマノジャッキーな俺としては、CやNのような大きなシェア押さえた方を買うのは単純にイヤだっただけ、というのもある (^_^;。

このK10Dの開発表明がされたのは2006年2月のPMAというアメリカのカメラのイベントでのことだった。実はその頃Pentaxはシェアを落としてちょっと元気がないと言われていた。俺としても、業界では唯一ボディ内手ぶれ補正を実現していたKonica Minoltaのαにしようかな?という浮気心が芽生えないではなかったが、なんとそのKonica Minoltaが撤退(SONYへの譲渡)が発表された頃でもあった。

しかし、まだ名前も発表されていなかったこの中級機には、なぜか「絶対にボディ内手ぶれ補正を積んでくる」という確信があった。実際、その6月に発表された下位機種K100Dでは電磁石を利用したCCDシフト式ボディ内手ぶれ補正が搭載された。
K100Dの購入も考えた。また、続いて7月に発売されたSONYのα100も魅力的だった。でも、俺は動かなかった。秋発売というK10Dを信じて待った。

そして9月。ついにK10Dが正式発表される。その週末には速攻で量販店に予約を入れに行った。
だが、当初10月後半とされた発売日は延期され、11月30日まで延びた。さらに、予想を上回る受注で発売日の出荷数はかなり限られたものになった。俺は2ヶ月以上も前に予約をしたため、無事に購入できたのだ。

Seesaa
(PentaxK10D, PentaxDA16-45mmF4, 1/400sec, F8.0, ISO100, ISO優先, 16.0mm)

Flower
(PentaxK10D, PentaxFA43mmLimited, 1/640sec, F3.5, ISO100, ISO優先)

それからはもう楽しい日々だ。FZ10とは比べものにならないほど芳醇な色合い、繊細で精細な解像、そして立体感。たとえカメラを持たずに街を歩いても被写体を探してしまう自分がいる。

レンズも少しずつ拡張中だ。当初はズームで画角をカバーすればいいと思っていたが、冒頭の写真の単焦点レンズを買ってみたら、その立体感やボケの美しさにはまってしまった。
まあ、金はかかる。レンズ一本でそこいらの普通のコンパクトディジタルカメラなら余裕で買えてしまうのだから。でも、美しい写真を撮るためにもまだまだレンズ熱は収まりそうにない。




Previous Next

Go back to "Favorites" index