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 31st.Aug.2006

Bicycle : HarleyDavidson NeoRacing2

Neo Racing 2
まだ買ったばかりで綺麗な頃のハーレーチャリ。

昔から、徒歩やチャリでどこまで行けるかトライしてみるのが好きだった。
交通費をケチって隣町のヨーカドーまで30分かけて歩いて「テクシー」などというわけのわからん造語を俺達に教え込んだ母の影響もあろう。学生時代、終電を途中で降りてしまい、タクシー代をケチって「テクシー」でほぼ3駅分を2時間かけて帰ったこともある。

ところで、俺は運動はあまり得意ではない。というより反射神経が鈍く、一般的に好まれるスポーツである球技がことごとく苦手なのだ。テニスに誘われた時など、前日に本気で腹が痛くなってサボったこともある。高校時代はハードルでは誰にも負けなかったが、卒業以来その実力をアピールできる場所がないわけである。
そうでなくとも趣味がインドア系の男である。それはまあ運動をしない生活にもなるわけである。

そういうわけでチャリンコ通勤を始めたのは5年前のことだ。

当時住んでいた寮から会社までは駅で2駅、7km程度あった。それでも、チャリで通っている同期が数人はいた。あまりの運動しなささで肥えはじめていた俺も一念発起して通販でMTBを購入した。珍しい、ハーレーダビットソンのものだ。通勤路は途中で茶畑の真ん中を突っ切っていく爽快感もあったし、何より電車より10分ほど早かったというのも長続きした要因だろう。

しかし、2年前に寮を出て引っ越した。今度は5駅だ。まあチャリ通は無理だろうと半ば諦めていた。
ところが、調べてみるとその距離は11km弱だという。いや、一般的な感覚からすれば十分遠いのだろうが、寮→会社の1.5倍程度と思うと、「行けるんじゃねーの?」と思ってしまったのだ。ああ、この感覚、母の遺伝に違いない。

散々地図を調べて最短ルートと思われる道を設定し、いざトライしてみた。が、これがかなりアップダウンがあるのである。真冬であろうと、容赦なく汗が噴き出す。これはもう着替え無しには通勤できない。
...なのだが、これが妙に痛快なのである。なんだろう、この感覚は。きっと大量の汗とともにドーパミンだかエンドルフィンだか知らないが脳内麻薬物質がどばどば分泌されているに違いない。

かくして、35分かけて11kmを通勤している。さすがに雨の日は電車にしているが、晴れの日はよほどの絶不調でない限り体調に関係なくチャリンコに跨る。そのおかげか、ここ1,2年で2,3kg緩やかに体重が落ちてきた。

冷静に考えてみると、今のチャリは、かなり少なく見積もって計算しても走行距離5000kmを軽く超える。恐らくは10000kmに迫っているはずだ。そういえば寮時代に河川脇のサイクリングロードのフルコース往復50kmを走破したこともあった。

それだけアホみたいに走っていればそれなりに事故っている。暗闇に倒れていた放置自転車に激突してiPodを破壊したこともあったし、ハイスピードで転倒して、脛に直径7cmにわたって酷い擦り傷をこしらえたこともある。


Broken iPod
哀れ。俺のケツの下敷きになって液晶が死んだ初代iPod。それでも健気に再生を続けていた。

また、チャリにもガタが来る。最初にはいていたブロックタイヤはパンクどころか、「擦り切れて」大きな穴が開いてしまった。重いチャリを担いで5kmほど歩く羽目になったものだ。 もう少しこいつには頑張ってもらいたいのだが。




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