Gauloises Prost Peugeot
AP02

(lauched on 25th.Jan)

< Williams Ferrari >

 失意のシーズンを送ったプロストチームが、奇しくも同じく失意のウィリアムズと同日にラウンチ。
 全てを任せた若いロイ・ビゴワのコンセプトミス(超ショートホイールベース)や、特殊な配置のギヤボックスなど)によるマシンの大不振、リジェの面影を完全に拭い去るためにシーズン途中にファクトリーの移動を敢行したことによる混乱、とにかく何もかもが裏目に出てしまった昨シーズンでした。

 チームの規模を大幅に拡大し、しかしスポンサーやプジョーのために絶対に負けの許されない今年、御大ジョン・バーナードをコンサルタントに迎え、潤沢な資金と贅沢な施設によって、AP-02は誕生しました。

 しかし...。
 うわっ!なんて気持ち悪いマシンなんだっっ!!!

 ...う〜〜〜〜ん。正直個人的にはこのマシンの外観は点数相当低いです。なんだかちょっと大柄にも見えるなぁ...。

AP02 in test

 気持ち悪さの要因はほとんどサイドポンツーンのせいですね。

 まず、前端部分は上部のエッジが大きく丸められており、前方から見ると、左右あわせて半円のようになっています。加えて、この丸くなった部分には二枚の整流版が取り付けられています。
 おそらく、スチュワートの斜めになったサイドポンツーンと同じ狙いで、空気をなるべく上方に跳ね上げる事で、リヤウィングへあたる空気をなるべく多くしようという狙いなのでしょうが、どーもスチュワートと比べてもスマートじゃありません。

 また、サイドポンツーン後端には二重にフィンがくっついています。
 ほげ????なんだ????
 一生懸命空気をコントロールしようとしているのは良くわかるのですが、こんなチマチマしたパーツじゃ、空気抵抗はどんどん増えますが、いい影響は少ないと思えます。

 昨年のAP-01でもラジエター吸入口前にNACAダクト状の謎の凹凸(クラッシャブルストラクチャーが入っていたようですが)があったり、複雑怪奇なウィングレットを取り付けたりと、ほんと、ビゴワさんって「ほんまに効果あるんかいな?」という謎のパーツが好きなようです(爆)。

AP02 diffuser

 あと気持ち悪さが残るのは、ディフューザ部分。
 同様に気持ち悪かった昨年のウィリアムズFW20もそうでしたが、サイドディフューザの空気の通り道に、どどーんとリヤサスペンションのロワアームが陣取っちゃってます。他の(特にトップ)チームではロワアームはディフューザの上を通って空気の流路を邪魔しないのが常識です。...うみゅみゅみゅみゅ。

 ディフューザ自体は非常に高くしゃくりあげられて、ギヤボックスがかなり小さくなったのは伺えますが、ここでロワアームが前を通すべきだったかどうか、ちょっと疑問が残りますね。


 一方で、それ以外の部分では相当の部分がマクラーレンの影響を受けています。

 昨年とは打って変わって大幅に長くなったホイールベースは当然として、非常に低くなったモノコック、横置きトーションバーというフロントサスのレイアウト、前方で最大幅を確保しつつフロントタイヤの前で幅を絞ったフロントウィング(これなんてマクラーレンそのまま!!)、大きなディフレクターアッパーアームと分離したタイロッドなどです。

 昨年大失敗に終わった野心的なクラッチを最後端に置くタイプのギヤボックスも一年であっと言う間にオクラ入り。コンベンショナルな縦置きギヤボックスになりました。


 う〜〜〜ん、ファンの方々には申し訳ないんですが、正直言ってこのマシン、全然いい印象じゃないです。ものすご〜く不自然というか、散漫な印象を受けてしまいます。
 チーム力や状況などを冷静に考えると、去年よりははるかにマシになって、ザウバーやスチュワートらと争うレベルには復帰するでしょうが、彼らが目論む「プロスト体制初勝利」を挙げられるようなマシンには、とてもなり得ないだろうな、というのが正直な印象ですね。

< Williams Ferrari >

Back to Unchiku-Lite vol.19